HID(ディスチャージ)ランプ・ヘッドライトキセノンバーナー交換 [about my B3 S]

HIDを装着するクルマに私が初めて乗ったのは、BMW E39型 5シリーズ。
HELLA製のキセノンヘッドライトに搭載されるバーナー(バルブ)は、OSRAM製のD2Sでした。
ハロゲンより発熱量が少ない割に明るくて長寿命。
今でこそ青白く感じることは少ないものの4300ケルビンが放つHIDは、従来のハロゲン・ヘッドライトが放つそれよりも実に明るくて、か~るく衝撃を受けたことを覚えています。
E31型 8シリーズに装着したBELLOF製の後付けのHIDキットにおいても、加工して取り付けた分、当初こそ耐久性に一抹の不安が拭えませんでしたが、不安定なことなく闇夜を切り裂いて、快適な夜間ドライブの幇助となったものでした。
BMWアルピナにもキセノンライト(nicol 23th anniversary モデルはハロゲン・ライト搭載との由)が装着されています。

DVC00024.jpg年の瀬迫る12月だったでしょうか、妙に片側だけバーナーが青々しく灯っていると気がつきます。 (赤々しくなる場合もあるとの由。)
それから幾日も待たずして点灯しなくなり、かわりにインパネには警告灯が点いて、ご臨終やと悟らされます。
思い返せば昨夏に納車整備された際に、もう片方のヘッドライトをバラスト含めて丸々交換されていたことを思い出しました。
ん~、純正採用される程のクオリティって、一つ・一つの製品誤差が少なくてバラつきが無いんですかねぇ。 ま、寿命が来るべきして来たってとこなんでしょうか。

DVC00023.jpgとっくに保障枠内の走行距離を走り終えており、ディーラーなんぞにまんま依頼するとバラストごとASSY交換の見積りを差し出されることが明白。
そんな金をかけるのだったら、社外品でも入れてHI/LOWもしくは、LOW/FOGをHID化でもした方が、まだマシっちゅうもんです。
で、ミッションの載せ換えで入庫した際に点検してもらったところ、単なる玉切れだということが分かり安堵するのも束の間、購入するとタマだけで片側約4万円もするという、ぶっ魂消た事実も発覚することに。
それでもBMWやALPINA乗りの上層客と称される方々は、「ほな、やっといておくんなまし。おほほほほほ・・・(想像)」なんて、平然と曰(のたま)うんでしょうが、バーナーに寿命を迎えることさえ、当時の私には受け入れ難いっちゅうのにタマころ一ケにそんな多額はあほらしくて掛けられません。(キッパリ)
「ここは社外品のバーナーでも購入して、DIYと洒落込むしかないか。」と覚悟せざるを得ないようです。

DVC00022.jpg大型量販店に赴くも整然と2~4万円位のプライス・タグが掲げられています。
ご丁寧にもガラス・ショーケースに施錠付き、と大層なご身分なんだとビックリすること請け合いです(汗)。
もちろんネットなどを徘徊し、中国産など値段がピンキリなのは承知することになるのですが、
にしても、バーナーって高いんですねぇ。 これまで興味も縁もなく、ベロフ製の後付けキットを装着した時には、「バラストが高いんやろなぁ」と思っていましたが、これでまた一つ勉強になりました。
バーナーの熱力学温度が指し示す『ケルビン』の単位が上がるにつれて、青みがかって見た目がカッコ良いんですよねぇ。 私も過去に上述したBELLOF製の後付けキットを装着した際には、8000ケルビンを選択していましたから、そんな青白さに魅せられた一人でした。 
それでも、店頭に鎮座する30000ケルビンの存在を前に思わず「どないやねん。」とツッコミを入れずにはいられません(笑)。
ただ8000ケルビンを搭載したE31 8シリーズを走らせていて、夜間や濃霧、または雨天時に見づらいことが、しばしばあったことも事実です。
そんな経験から、今回はファッション性よりも楽しく安全にクルマを走らせるといった、実用性に重きを置くことにしました。

DVC00020.jpg
おもむろにボンネットを開けてみますが、「せ、狭め~じゃねぇか、コンニャコメ!」が率直な感想です。
ま、ウォッシャー・タンクやエアクリーナー・ボックス外すなどして、作業スペースを確保すれば良いんでしょうけどね。 てか、そもそもヘッドライト・ユニット外せばいいのか...。
脳内では理解しつつもモノグサな私には、そんな大層且つ悠長に寒い中やってられませんので、ちょいとやる気になった言霊は、これまたちょいとした壁に出くわしたら速攻鎮火となること請け合いなんですよねぇ(汗)。
DVC00003.jpgDVC00004.jpgDVC00005.jpgまずヘッドライト裏側の樹脂製カバーを外します。
上部に固定されているフックは難なく外せたのですが、どうやら下側は左右にガイドピンがあり、車輌側のガイドホールに填まっていて、なかなか外れてくれません。
狭い作業スペースの中、カバー底部を弄り後方へ引き抜く感覚で持ち上げながらピンを壊さぬよう慎重にして、どうにか外れてくれました。
記事にして書くと、たったこんだけの事なのですが、配線の類が邪魔で難儀し、時間にして30分以上は費やしたと思います(汗)。 戻す時の方がもっと大変でした(涙)。
 DVC00007.JPGDVC00008.JPGDVC00016.JPGなんでも高圧がかかる部分だから気をつけろよ、なんちゅう注意書きがありますので、心許ない薄手のゴム手袋を一応装着して臨みます。
赤く見えるイグナイターを反時計回りに回すと、バーナーを固定しているリングが顔を覗きます。
このリングも反時計回りに回すだけで外れますが、一気にテンションが抜ける(バーナーグラグラ状態になる)ので、バーナーを再利用するなどする際は、キズや埃が付かないとも限らないので、バーナー後方を押さえながらリングのみを外した方が良いかもしれません。
上述のとおり、ここまで来るとバーナーは完全にフリーな状態ですので、ガラス部分をぶつけたりして破損を招かないよう平行に引き抜いて取り出しました。
バーナーのセラミック棒は下向きにして装着されていましたから、新しいバーナーも同様の向きに差し込んで、あとは逆順を辿ります。
外したリングにも、ご丁寧にもTOPと打刻されているので、それを目安に填めこんで時計回りに回してバーナーを確りと固定させます。
尚、バーナーの取り扱いの際にはガラス部分に触れる等、埃や油が付着すると寿命が短くなるのはハロゲン・電球の取り扱い同様です。DVC00012.jpgDVC00019.jpg

 


 

 

取外したバーナーは、OSRAM製でした。
E46型になって、てっきりPHILIPS製やと思っていましたが...。DVC00015.jpg

なぜそのような疑問を抱いたかと申し記述すれば、
ディーラーで購入したら、オスラム製やなくてフィリップス製だったから(汗)。(←おい!)DVC00027.JPG
「おほほほほほ・・・・ほ、ほ。」(汗)


nice!(15)  コメント(16)  トラックバック(0) 
共通テーマ:自動車

nice! 15

コメント 16

レイリー

HIDって高いですよね~
私のデリカ如きに付いているバーナーでも2万円するらしいですし。。。
バラストが壊れる事もあるのでホント恐ろしいです (^^;
私も余裕があれば6000ケルビンをインストールしてフォグ類も・・・と言いたいところですが大蔵省に拒否されちゃっています。
仕方なくヤフオクで中国製のイエローを装着しようかとも考えますが、やっぱり中国製は。。。と悩むまでも無く放置です。
国産車、外車に限らず最近はメンテナンスがしにくいですね。
軽自動車などは以前に家内が乗っていたダイハツムーブを整備していたらバラバラにせざるを得ませんでした。
しかし、どんな状況でもアルピナカッコイイ!
そのうち撮らせてくださいね~ (^^
by レイリー (2011-01-28 19:08) 

masarun318

交換お疲れ様でした!
6気筒車はスペース的の余裕がないですね。
私のショボ4気筒はスッカスカなので、簡単に交換できます。

ケルビン数ですが、見やすさは純正がBESTなのかも知れないですね…。

by masarun318 (2011-01-28 23:21) 

Makorin(^_^)v

いやっ!!!高!!!汗。。。ランプ系は片方切れたら両方交換した方がいいみたいだが・・・ねぇ。。。汗

>店頭に鎮座する30000ケルビンの存在を前に思わず「どないやねん。」
そそそそそそんなのが存在するんですか????わたしにゃ想像もつきませんが・・・
個人的にランプの色温度って4800K位が好みですかね。。。6000k位までいっちゃうとなんか暗く感じるし。。。

しっかし・・・最近自分で車をいじってないです。。。すべてD任せ。。。汗
タイヤ交換さえ自分でやってないもんなぁ。。。
by Makorin(^_^)v (2011-01-29 00:57) 

ball

レイリーさん、こんばんは。

ディーラーに約4万円位って言われた時、久方ぶりにマジでぶっ魂消げてしまいました。
しかも片側価格と聞いて、思わず笑ってしまいました・・・。
いろいろ私なりに調べたのですが、国産でも日星工業やとか小糸製作所でも同規格のバーナーを取り扱っている事を知りましたが、
いずれも軽~く2万越えていますからねぇ。
いや、カルチャーショックもいいトコでした(汗)。

当てして良いのか判断に迷うトコロですが、激安バーナーのネット利用購入者の書き込みを参照するに賞賛の声も勿論ありますが、左右で色が違うだの数週間で点かなくなった等とアタリ/ハズレとバラつきがあるようです。
オイル交換並みの消耗品、もしくは切れても当たり前と割り切れるのであれば、中国製でもそれはそれでアリやも知れませんね。

最近のクルマは、電子制御化が進んでメンテするにも素人が手を出しにくくなっている、と良く耳にします
管理コストが嵩むからなんでしょうけど、部品単体で供給していなくて何でもASSY交換な傾向ですものねぇ。
いや(汗)、そもそも供給されているとしても、私がやれる事なんて高が知れているんですけどね(涙)。
近年エコ・ecoと喧しくて久しいですが、矛盾だらけな気がします。
ま、資本主義国家の下で生きてく為には、採算ベースで物事を突き詰めにゃならん事由など、そう単純には物事解釈出来ないんでしょうけど...。

いやぁ、レイリーさんに撮ってもらえるなんて恐縮ながらも嬉しいですねぇ。
クルマが汚くても、古い携帯カメラとヘッポコな私の腕で誤魔化せていますが、レイリーさんのカメラと撮る腕からして痘痕面がバレること請け合いなのが悩ましいのですけど(涙)。
でも、ほんまにご一緒するのを楽しみにしています。

by ball (2011-01-29 03:51) 

ball

masarun318さん、こんばんは。

今回、masarunさんに触発されてDIYに洒落込んだと言っても過言や無かったと思います。
masarunさんなら、サクサクッと終える作業を私は数時間をも費やして、なんとかやり遂げました(汗)。
引き換えに腰痛を患いましたが、なんだかその痛みさえ心地よくも感じましたよ。
「壊さなくて良かった」が一番ですけどね(笑)。

ケルビン数は、どうなんでしょうねぇ。
『慣れ』もあるのでしょうが、特段上げる必要性が見出せないんですよねぇ。
それでも外からの見栄えは、青白い方が確かにカッコ良いと思っています。

by ball (2011-01-29 03:52) 

ball

Makorinさん、こんばんは。

純正に拘るつもりはサラサラ無かったのですし、何時でもサクサクッと両側交換出来るのならば、消耗品と割り切って激安品に手を出したと思います。
が、ボンネットを開けて覗くに、私にゃムリと判断しました。
純正採用の4300ケルビンって探しても見つからなかったですし、片側は昨夏に新品になっている事も手伝って、結局ディーラーで購入するに至りました。

びっくらこいたんですが、在りましたよ『30000ケルビン』と表示されたパッケージが(笑)。
『4800K』ってのも在るんですね。
もう、『4800』とか『5000』とかって、違いがわけわかりません(汗)。

DIYにチャレンジしちゃあ、いろんなもんを散々壊して来た経緯があるので、私も基本プロまかせです。
パーツは、同じもんやったら安く手に入れるに越した事はないのでしょうが、作業料っちゅうのはケチっちゃあかんなぁ、と今回我がで作業してみて改めて思った次第です。

by ball (2011-01-29 03:52) 

amataro

こんにちは

ディーラー恐るべし価格ですね なかなか交換しない物とは言え、バルブ一個がそんな値段するとは。。。

私もE46の時に純正からちょっと白いものに交換してました 無論、ディーラーからの購入ではなく、ネットで安物を見つけたのですが、それでも1年ほど問題なく使っておりました

そういえば、E46手放す時に戻したので、どっかにバルブ余ってます 先に言っていただければ差し上げられたのに

交換は私も随分手を傷つけましたが、ドイツの指の太いおっちゃんが同じことを出来るとはとても思えないんですけどねぇ。。。
by amataro (2011-01-29 15:35) 

キャラハン

いまだにHIDのクルマに乗ったことがないです。。。(;^_^A
バルブって高いですよね。。。。

by キャラハン (2011-01-29 20:26) 

ball

amataroさん、こんばんは。

新しいバルブを購入する前に、潰れたバルブを取外したのですが、余りの難儀さに両側交換に躊躇しましたよ。
しかも整備記録から片側は、新品に交換されていたので、バランスの観点からも4300ケルビンに的を絞って探したのですが、市販品で見つける事が出来ませんでした。

amataroさんはご自身で両側交換されていたんですねぇ。
樹脂カバーをなかなか元に戻せなくて、私は片側でギブ・アップでしたよ(汗)。
ドイツのおっちゃんクダリに笑ってしまいましたが、彼らは長さでリカバリーなのでしょうか。
いや、日本人の細指だからこそ周辺パーツを取外すことなくチャレンジ出来るのかも知れませんね(笑)。

お手元に余ってらっしゃいましたか・・・
正月の大黒PA(その節は、ありがとうございました)でお会いした時は、正しく独眼状態でしたから、お話させて頂ければ良かったです...。
いや、食事でもご馳走させて頂いたとしても、十分なおつり返ってきますからねぇ。
また何かでトラブった時は、相談に乗って下さいね。

by ball (2011-01-29 20:47) 

ball

キャラハンさん、こんばんは。

キセノン・バルブの値段を考えるとランニング・コストは、ハロゲンの方が安く済んでいるかも知れませんね。
でも、HIDの明るさを知ってしまうとハロゲンが心許なくて、夜間走行が恐いくらいに思えてしまいます。
キャラハンさんも知ってしまうと、そうなるかも知れませんよ~(笑)。

by ball (2011-01-29 20:56) 

Ten

交換作業お疲れ様です!!
私もHID未経験。。。(^_^;)
作業風景、参考になります( ..)φメモメモ
by Ten (2011-01-30 10:18) 

ball

Tenさん、こんばんは。

決して褒められる程の作業やございませんが、なんとか壊さずに済んで『ほっ』としている次第です。
樹脂パーツに過度なテンションかかると、スグ折れるんやないかとヒヤヒヤもんでしたよ。
かれこれ10年位になりますが、どうやら眼力が退化してもうて、ハロゲン搭載車には戻れません。
HIDを搭載される時は努々ご承知置き下さいね(笑)!(←大袈裟)

by ball (2011-01-31 00:37) 

トッピー

はじめまして。
ブログにコメントしてくださり、ありがとうございました!

まさかALPINAオーナーさんに見ていただけるとは思いませんでした。
さすがに車から出ているオーラが違いますね。

これからも拝見させてもらいます。
by トッピー (2011-01-31 20:11) 

wata

キセノン玉、高い高いと聞いてはいましたが、ひとつ4万円もするんですか?
・・・いやはや、カンベンしてほしいですねぇ。
私もハロゲンと違って切れないもんだと思い込んでいましたけど、そうですか、切れるときは切れるんですね。
しかし、切れたら4万円ってシャレになりません・・・。
少しでもその寿命を延ばすため、これからは夜間でも決してライトを点けないようにします(←危ないぞ)。

by wata (2011-01-31 21:49) 

ball

トッピーさん、ようこそお越し下さいました。

私は、特にALPINAと言うメーカーに固執している訳ではなくて、走らせて楽しいクルマやバイクと云った乗り物、その物が好きなんですよ。
なので、メーカー問わずさまざまな方々との交流が拡がっていくのが楽しみでもある次第です。
久方ぶりの再開との事ですが、今後も参考/勉強させて頂きたいと思っています。

胸を張ってご覧下さい、などと到底言えない希薄な内容ですが、よろしければ引き続きお立ち寄り下さると幸甚です。

by ball (2011-02-01 01:18) 

ball

wataさん、こんばんは。

症例として多いのは、温度(ケルビン数)が落ちて赤帯びていくそうです。
今回の私のはその逆でしたから、高熱(青帯びる)を帯びていたと考えられましたので、玉切れと判るマデは、バラストがダメになったと思っていました。
切れるなんて、本当に思ってもいませんでしたからねぇ。
これで、前オーナーが夜間のチョイ乗り(ON/OFFの繰り返しがダメージとなるようです)が多かった事が露呈されたやも知れません。
なので、夜間と云わずに山間で灯したら、そのままデイ・ライトで帰宅するとよろしいかと存じます。
無論、私は実践しませんけどね。 スペア、1ケありますので、『もしも』の際は声がけ下さい。

by ball (2011-02-01 01:21) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。